こんにちは、JUNNOKI CAR 工房です。
今回は、**平成15年式スズキ エブリー(4WD)**の修理事例をご紹介します。
ご依頼の内容は、**「クラッチが滑っているようで加速が鈍い」「そろそろ限界かも?」**というものでした。
スズキのエブリーといえば、商用にも趣味にも使える小型バンとして人気の車種。
中でも4WDタイプは山道や雪道にも強く、長く乗られている方も多い印象です。
今回は、走行時の違和感から始まったクラッチ不調を診断・修理し、無事復活させた事例をご紹介します。
ご来店時、オーナー様が最初におっしゃったのはこの一言。
「エンジンは元気に回ってるのに、前より走らない気がするんだよね…」
試運転を行ったところ、明らかにクラッチ滑りの症状が出ていました。
特に3速・4速で加速時に、回転数だけが上がって車速がついてこない状態。
これはクラッチの摩耗が進み、エンジンの力がしっかりとタイヤに伝わらなくなっているサインです。
リフトアップしてミッションを降ろし、クラッチ系統を確認したところ…
…といった状態が確認できました。
特に、ディスクの摩耗限度を完全に超えており、滑りが出るのも納得の状態。
これはクラッチ交換一式が必要なケースです。
クラッチ修理では、基本的に「クラッチ3点セット」と呼ばれる以下の部品を同時に交換します。
これらは互いに連携して動作しているため、一部だけ交換しても不具合が再発しやすくなるためです。
今回は信頼性の高い社外品のセットを使用し、コストを抑えつつもしっかりと対応しました。
また、4WD車特有の構造のため、プロペラシャフトやトランスファーも外して作業が必要となり、通常の2WDに比べて少し工数は多め。
それでも熟練メカニックの手により、スムーズかつ確実に作業完了しました。
クラッチ交換後に再び試運転を実施。
すると、以前感じていた加速のもたつきや滑りが完全に解消されており、スムーズでしっかりとした走りが戻っていました。
クラッチの切れ・繋がりも自然で、運転中の違和感ゼロ。
お客様にも「やっぱり全然違うね!」「もっと早くやればよかった」と喜んでいただけました。
クラッチ滑りとは、エンジンの回転と車速が合わなくなる現象で、以下のような症状が出ます。
この症状を放置していると、さらに部品を傷めたり、最悪走行不能になることもあります。
クラッチは消耗品のため、10万km前後での交換が目安ですが、乗り方や使用環境(坂道が多い・荷物を多く積む等)によっては早めに劣化するケースも多々あります。
**クラッチは車の“力の伝達役”**ともいえる重要なパーツです。
もし「回転だけ上がる」「加速がおかしい」と感じたら、早めの点検・修理がおすすめです!
長年乗ってきた車でも、きちんと整備すればまだまだ走れます。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください!
JUNNOKI CAR 工房では、どんな小さな傷や不安ごとでも丁寧に対応させていただきますので、お車に関してお悩みをお持ちの方はぜひご相談ください。
また、ご相談やお見積もりのみも承っておりますので、ぜひお気軽にお越しください。
そのほか、沼津市、富士、三島周辺で車の故障や手入れに関してお困りの方は、当店までご来店お待ちしております。
もちろん、県外からのお客様もお待ちしております。
JUNNOKI CAR 工房(じゅんの木グループ)
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